==果物酢==

==果物酢==
6月後半から37度を越える真夏日が何日も出てきました。7、8、9月とこれからまだまだ暑い日が続くことでしょうけれど、そんな暑さに負けずに過ごすために、お酢を召し上がれ!
毎日おちょこ一杯程のお酢をとることが望ましいようですが、お料理で使う他にも、手っ取り早く飲む手もありますね。水などで薄めることで、胃への負担が減らされます。
お酢はお米や他の穀物を使って作られるお酢以外にも、ブルーベリーや林檎、柿や葡萄など、糖度の高い果物を使っていろいろなお酒が作られ、そしてそれらの酒のアルコール分を酢酸菌が分解することで、また様々なお酢が作られます。こうした果物酢を水や炭酸水で割って、砂糖や蜂蜜などを加えれば、酸っぱさが苦手な方にも意外に飲みやすい爽やかドリンクの出来上りです。
お酢は体内に入るまでは 酸性を示しますが、 体内に入り消化によってアルカリ性食品へと変わります。血圧の正常化・動脈硬化の予防・食欲増進・疲労回復・脳卒中の予防・肩こりの予防・血糖値の上昇の緩和などの働きがあると言われています。

==れんこん==

==れんこん==
この時期、水面にぱっちり大きな花を浮かせる蓮の花は凛として美しいなものです。
蓮(はす)はスイレン科ハス属で、れんこんとはその地下茎部分です。原産地はアジアともエジプトとも言われていますが、熱帯・温帯に世界中広く自生しています。
蓮は花が散った後、花びらの下の花もうという部分が肥大してきます。これがハチ(蜂)の巣に似ているため、「蜂巣」、そして「はす」と呼ばれるようになりました。蓮の持つ生命力はもの凄く、1951年には日本人が二千年前のはすの実を開花させた程です。
旬は秋から冬にかけて。はすは水生植物のために、空気を運ぶ気孔が葉、茎、花などに通り、その気孔が地下茎であるれんこんにまでつながっています。このためれんこんは穴が空いていて「見通しがきく」ことから、縁起のいい野菜とされ、お正月には欠かせないお野菜なんですね。
種類は大きく分けて二つ。明治以降に栽培が始まった中国種と、元々日本にあった在来種とに大別されます。中国種は在来種より粘り気が少なく、シャキシャキと歯ざわりが良く肉厚です。現在ではこの中国種が主流となっています。備中や支那などの品種がそれです。一方在来種は、細長く粘り気が強いのが特徴です。現在では一部の地域でしか栽培されていません。天王や上総などの品種がそれです。
栄養面では、でんぷんが豊富で、ビタミンCは意外にもみかんの1.5倍も含まれています。熱に弱いビタミンCですが、加熱調理してもれんこんの豊富なでんぷん質がビタミンCを保護してくれるそうです。またビタミンB12が豊富で肝臓にも良いそうですよ。ミネラル分もカリウム・亜鉛・銅・鉄を多く含み、食物繊維も多く含んでいます。選ぶポイントは、肉厚で切り口が白く穴が小さいものを選びます。又、穴の内側が黒っぽいものは避けましょう。
れんこんの切り口は空気に触れると黒く変色してきますので、皮をむいたらすぐに水や酢水に10分程つけましょう。
保存するときは、切り口が空気にふれないようにラップなどで包み冷蔵庫で保存して下さい。

==キャベツ==

==キャベツ==
最近ではキャベツの葉の間に青虫を見つけることもなくなりました。人間が食べる分のほんの少しだけ、青虫君に分けてあげるのも、いけないことなのでしょうか。
世界中で親しまれている「キャベツ」。原産地は地中海沿岸で、細い葉の植物でしたが、約千年以上の年月の間、改良を重ねて現在のような丸い形になっていったそうです。
キャベツはある程度育ってくると、段々と葉が内側に向き始め、そういう外側の葉が丸いケースのようになって、その内側に新しい葉が次々育ちながら大きくなっていきます。その結果丸いキャベツができる訳ですね。ブロッコリーやカリフラワー、ケールなども同じ仲間なのだそうです。日本には、江戸時代にオランダより届けられました。
種類は豊富で、もっとも一般的な普通のキャベツの寒玉、みずみずしくてとても柔らかい生食用に向いた春玉、中まで濃い緑色で柔らかいグリーンボール、コロコロ可愛らしい芽キャベツ、表面が紫色で切り口の白さとの色あいが美しい紫キャベツ、葉がちりめん状に縮れているサボイキャベツなどいろいろ。そのように、季節に合わせて品種が豊富ですから一年中出荷されている訳です。
栄養面ではビタミンC・カロチン・カルシウムなどが豊富で、「キャベジン」で知られているように、ビタミンUを含んでいるので、胃腸病を防いでくれます。苦い胃腸薬を飲むまえに、おいしいキャベツを招しあがれ。良いものは、外葉の緑がこくて、巻きがしっかりして重量感があって、切り口の新鮮なものです。保存するときは、底の芯をえぐってから、水でしめらせた紙をその穴に詰めて冷蔵庫で保存すると長持ちします。