==春巻の皮==
ビールにはこれ!というお料理の一つに春巻きを忘れてはいけません。パリパリの皮の中に熱々の具がたっぷり詰まっていて、あの食感は素晴らしい。
春巻きの皮は強力粉と水と塩で作られます。先ずこれらの材料を柔らかく練った後で、1〜2日ねかせておきます。次に厚手の平鍋を弱火にかけて熱して、そこに寝かせた生地を円を描くように押さえ付けて、鍋に生地が薄くついたところで生地を手早く引き上げます。鍋についた生地が乾いて周囲が浮き上がってきたところで手早くはがします。鍋に焼きついた面が表になります。餃子の皮の手作りは見たことありますが、春巻の皮は知りませんでした。ちょっと素人が挑戦するには難し過ぎるようですね。
ところで春巻きって名前の通りに「春」の季節のお料理なんでしょうか。そこでその名の由来を調べて見ると、起源はやはり中国にありました。中国に伝わる習慣に「咬春」というのがあるそうです。一年間の農耕の始まりである立春、今年1年の豊作を祈り、葱、にんにく、生姜、芥子、韮、人参、竹の子、豆腐、きくらげ、もやし、えのきなどの具を春巻き皮で包んで食べるそうです。これが「咬春」という儀式ということです。な〜るほど、知れば知るほどに春巻きを食べたくなってきました。
==レーズン==
==レーズン==
干しぶどうとも呼ばれるレーズン。お菓子やパンなどによく利用されていますね。見た目は地味でなんだかゴリラの鼻※※みたいな感じもしますけれども、調べて見るとなかなか凄い存在でした。レーズンをもとに酵母を作って、ふっくらパンまでできるそうですから。
生のぶどうを天日に干すことで作られるレーズンは、その重さは生の状態の時に比べ約1/5になります。これに反比例するように、グラムあたりの栄養価は凝縮されて、成分によっては5倍から20倍にもなるのです。レーズンの甘味成分は、食べた後で体に吸収されやすい果糖やブドウ糖、スポーツの際のエネルギー補給にもぴったり。また、果糖は上白糖よりも甘さが強いためにレーズンは、少ない量で甘味を強く感じることができますので、カロリーセーブにも役立ちますね。その他にもカリウムを豊富に含み、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルも含んでいますので、ミネラル不足になりがちな方にもおすすめします。
レーズンの産地としてはやはりアメリカのカリフォルニア州が有名で、乾燥した気候や長い日照時間など適した環境から、世界に流通しているレーズンの半分を生産しています。種なしで黒褐色で一般的な大きさのトンプソン・シードレス、同じく種なしで黒紫色で通小粒なブラック・コーリンス、それから種を抜かれ干される粒が大きくてとても甘いマスカットなどが作られています。その他中国産のグリーン色のグリーンレーズンや、オーストラリアやトルコ産の黄金色で皮が薄いゴールデンレーズンなどがあります。
またぶどうの皮に多く含まれるポリフェノールの一種リスベラトロールはガンや心臓病やアレルギー症状に効果があるそうですから、皮をまるごと食べられるレーズンはその効果にも最適です。そしてレーズンが豊富に含む酒石酸は、腸内で便秘やガンの原因となる有害物質を吸着し、豊富な食物繊維が腸内善玉菌を増やすことで、腸内の活動を正常に保ちます。
==ター菜(ターツァイ)==
==ター菜(ターツァイ)==
アブラナ科の野菜。昭和初期に中国から渡って来ました。濃い緑で大きく育ちますが、茎も柔らかくアクが少ないので、スープや炒めもの、漬け物など広く利用できます。
地面を這うように葉が育つので、中国語でつぶれるという意味の「ター」という名前がついているそうです。日本名は「如月菜」、英名は「chinese mustard」といいます。
カリウム・カルシウムなどのミネラルや、ビタミンA・C・E・カロチンやカルシウム・鉄分が豊富で、解熱・整腸の効果もあるようです。
旬は1〜2月。
選ぶポイントは葉が厚く緑が濃くてつやのあるもので、葉と葉の間隔が詰まって茎の短いものがよいでしょう。