==小麦粉==
庭に障子を出して水を掛けてしばらく置き、糊がふやけたところで一気に剥がす障子の貼り替えも、最近ではあまり見かけない光景ですね。その障子貼りの時に使う糊は、小麦粉を水で溶いて煮たものです。水で簡単に溶ける性質は、障子貼りに持ってこいです。強力粉は硬質小麦、中力粉は中間質小麦、そして薄力粉は軟質小麦から作られます。強力粉はパンやパスタや中華麺に、中力粉はうどんや餃子の皮に、そして薄力粉はケーキ、クッキー、天ぷらなどに使われます。
うどん粉は、昔から日本で収穫されてきた中間質小麦から作られる中力粉で、メリケン粉とは明治時代にアメリカから輸入された薄力粉。その名前は「アメリカンの粉」から来ているそうです。
小麦粉の成分の8割程はデンプン質、その他タンパク質が約1割、脂質・灰分・ビタミン・ミネラルなども含まれています。そのタンパク質は主にグリアジンとグルテニンというタンパク質で、小麦粉に水を加えねることで粘りのあるグルテンとなります。これがうどんなどの弾力性の「コシ」になるわけです。
==緑茶==
==緑茶==
先日カテキンの風邪予防効果について耳にしたのですが、緑茶の、それも煎茶にはカテキンがとても多く含まれているそうです。なんとカテキンには風邪ウイルスの増殖を強力に抑える作用があるそうで、沸騰するほどに高温のお湯でいれたお茶ほどカテキンが豊富ということでした。その場合熱湯をそそいで3分置いた緑茶を飲むようにします。
血液中のカテキン濃度はお茶を飲んでから二時間で最高に達っするということですので、職場でも濃いお茶を皆で昼と夕方に飲んでいます。
お茶葉の減るのも早くなりますが、風邪をひくよりもずっと安上がりですから。皆さんも是非熱々のお茶を朝昼晩と欠かさずに!
==七味唐辛子==
==七味唐辛子==
私が子供の頃、三島大社のお祭りに並ぶ露店の中に、お客さんの好みを聞いて、その場で七味唐辛子を調合してくれる七味唐辛子売りがいましたっけ。
私も七味唐辛子が大好きで、麺類や丼物などいろいろとかけていただきます。バター醤油御飯に七味唐辛子を振
り掛けていただくのもなかなかいいですよ。
七味唐辛子は、日本独自の混合調味料です。日本初の七味唐辛子は江戸時代、薬研堀という薬問屋が集まっていた場所、現在の両国橋のあたりで、漢方薬を食に利用しようと『やげん堀唐辛子本舗』によって考案されました。『やげん堀唐辛子本舗』の七味唐辛子には、生赤唐辛子、煎り赤唐辛子、粉山椒、黒胡麻、芥子の実、麻の実、陳皮の七つの薬味が入っていますが、唐辛子以外に芥子(ケシの実)・陳皮(ミカンの皮)・胡麻(ごま)・山椒(さんしょう)・麻の実(あさのみ)・紫蘇
(しそ)・海苔(のり)・青海苔(あおのり)・生姜(しょうが)などもよく使われます。
当時江戸庶民の食べ物であった蕎麦によく合う薬味であったので人気が出たようです。昔から関西では七味唐辛子、江戸では七種唐辛子(なないろとうがらし)と
呼ばれていました。関西風は山椒の割合が強く、関東風は唐辛子の割合が多くなっています。