==片栗粉==

==片栗粉==
片栗粉はゆり科の山野草『片栗』の根から絞り出したものが本物です。しかし、現在スーパーなどで並んでいるそのほとんどは、じゃがいもやさつま芋から取られた代用品。一言で言えば澱粉ですが、本物の「片栗粉」は薬局で売られており、消化がよく上質なので漢方薬として病後の滋養用に使われています。また、葛粉も同じように用いられています。

==ピーマン==

==ピーマン==
料理の鉄人という番組を覚えていますでしょうか?私の記憶がたしかならば・・・あの番組の出演者である加賀たけし伯爵がオープニ
ングシーンでガブリとかみつき、謎のほほえみをたたえる場面で、ガブリとやられた黄色い物体こそピーマン、黄ピーマンなのです。
あの謎のほほえみは、余りのまずさにおかしくて吹きだしそうなのか・・・それとも生ピーマンガブリってこんなにおいしいものだったの・・・ぐふふ、ということなのか。
では、そんなピーマンの正体とは・・
ピーマンと唐辛子とは同じ仲間。原産地は中南米、コロンブスがスペインへと持ち帰ったものが巡りめぐって日本に辿りついたのは16世紀、一般家庭に普及したのは昭和30年代中頃です。
また、赤ピーマンは緑のピーマンの完熟したもので、緑のものよりも甘く、βカロチンは緑のものの20倍も含むそうです。
ビタミンCも豊富で、ピーマン4個で成人の1日の必要量を満たしてくれるそうです。熱に弱いビタミンCですが、ピーマンの組織はしっかりしているようで、加熱による損失も少ないようですので、βカロチンの吸収率を高める為にも、油で炒めたりするのもいいでしょうね。
赤のほかにも黄色や紫などカラフルなものが出ているので、混ぜて使ったら楽しいですね。夏が旬のお野菜ですから毎日でもいただきましょう。

==クレソン==

==クレソン==
もう何年経つでしょうか、隣町の自然公園を散歩中、そこを流れる小川のせせらぎに、クレソンが自生しているのを見つけました。つめたい水にそよぎ流れるクレソンの自生郡、少しだけ水に足を漬けてひとにぎり取らせてもらいました。でもそれを食べたかどうかは記憶にございません。
クレソンという名前はフランス名ですが、和名はオランダ辛子といいます。アブラナ科の多年草で、水中に育つものと、土に育つものとがあり、一般的に出回っているのは水中に育つ品種です。
明治初期に日本に渡来し、繁殖力が強く、帰化植物として野生化しています。現在では各地のきれいな湧き水や小川に群生しています。
オランダ辛子という和名の通り、ピリッと辛くてほろ苦く、食欲増進効果があり、ビタミンCや鉄分を多く含んでいますので、貧血気味の方にお勧めです。また、中国では「西洋菜干」と呼ばれ、漢方薬として、せき止めや解熱に用いられいたそうです。
旬は春。肝臓に寄生する吸虫の宿主となることがあるので、食用として栽培されたものを使用する方がよいでしょう。