==小松菜===
立春を過ぎてもまだまだ寒い毎日ですね。今でこそ冬でも緑の野菜がスーパーに並んでいますが、小松菜は江戸時代の冬の貴重な緑黄色野菜の一つでした。
江戸川の下流域小松川周辺で作られていた菜っ葉が、たまたまその地に鷹狩りに来ていた徳川将軍の綱吉に出された食事の中にあり、その時綱吉が、名もない菜っ葉に付けた名前が「小松菜」。その地の名前をとってつけられたのでした。寒さに強く作りやすいことから全国に広まりました。旬は霜の降りる頃。
栄養ではカルシウムや鉄分・ビタミンCにカロチン・食物繊維に富んでいます。
葉が厚くて小ぶりのものがいいでしょう。
==みりん==
==みりん==
味醂は、甘味と旨みを加える日本独自の調味料です。又、加熱することでツヤとこうばしい香りを出してくれるために、蒲焼などの焼きもの、煮物などに使われます。
現在でもお正月のお屠蘇として飲まれている様に、昔は飲むための甘いお酒でしたが、江戸時代以降、調味料として使われるようになりました。
現在では大きく以下の三種類に分類されます。
本味醂
蒸したもち米と米麹に焼酎などのアルコールで仕込み、二ヶ月以上の熟成後に絞ります。さらに数ヶ月から数年熟成させることもあります。糖分の他、各種のアミノ酸、コハク酸を豊富に含み、アルコール分は約14%、常温で保管できます。
味醂風調味料
旨み調味料や香料を混合して本味醂風味に造る。アルコール分は1%未満で冷蔵庫にて保管します。
醗酵調味料
これは本味醂に塩を加え処理したものです。
==おぼろ昆布==
==おぼろ昆布==
我が家では『おぼろ昆布』は『おばあさんの着物』で通用しています。勿論『おばあさんの着物』を料理に使う訳ではなくて、『おぼろ昆布』の見た目が『おばあさんの着物』だからです。
『おぼろ昆布』は、昆布を一晩お酢に漬け込み、向こう側がおぼろげに見えるほど薄く、紙状に加工したものです。色素のある部分を削ったものを黒おぼろ、色素がない部分を削ったものが白おぼろです。おぼろ昆布に似たものでとろろ昆布がありますが、おぼろ昆布は帯状ですが、とろろ昆布は昆布の断面を薄く削ったもので、線の様に細いものです。
コンブはヨウ素やマグネシウム、鉄などのミネラル分を多く含み、旨味成分であるグルタミン酸や、滋養作用のあるアスパラギン酸などアミノ酸も多く含みます。