==白菜===
以前何かの雑誌の記事で、バッタかなにかの虫が1匹とまった白菜の置物を見た事があります。確か古い時代の中国の物だったと思いますが、ヒスイのようなきれいな緑色と白のグラデーションを上手く活かしたもので、とても美しく印象に残っています。野菜も果物も食べるだけではなく、鑑賞の対象としても美しいものなんだとあらためて思わされました。
日本の冬の野菜として、また韓国キムチの材料としてあまりにもポピュラーなこの白菜も、実は大正時代になってからその名が知られるようになったようで、一般に野菜として普及したのは昭和30年も近いころだったようです。日本には18世紀の終わり頃に中国から入ってきました。その頃は「唐菜」と呼ばれており、現在の白菜とは違い、葉の開いた不結球型のものでした。現在の日本で普及しているタイプの白菜が普及したのは、日清戦争の後で、中国や朝鮮半島に出兵した日本の農民たちが現地から持ちかえった種が広まったものだそうです。
原産地は中国大陸、しかしその原種である菜の花は中央アジアだそうです。ビタミンCが豊富ですから、冬の風邪予防にも一役買いそうですね。色が白くて巻きのしっかり詰まった重いものがいいでしょう。霧吹きで湿らせてから新聞紙でくるんで保存するといいでしょう。また、半分に切ってあるものよりまるまる1個のもののほうが長持ちします。
==大根===
==大根===
おっきな根っこ、だから大根。おでんにふろふき、おろしにしても、千切りサラダにポトフなどなど、色々活躍してくれる、頼もしい奴です。でもその頭にくっついて、最近じゃ殆ど捨てられてるはっぱのほうが栄養あるんだなんて知らなかった。あれをきざんでおかかと醤油をかけてまぜるとおいしいんだよね。。すっごく。。。子供の頃よく作って貰いました。
小は数十グラムの二十日大根から、大は20kgにもなる桜島大根まで、大変多種多様なアブラナ科の野菜です。あの白菜・かぶ・キャベツも同じアブラナ科なんですよ。ほほー
原産地はパレスチナの周辺らしいということ。古代エジプトでも食べられてたようですから、あのクレオパトラも食べてたんでしょうか?ギリシアでは主神アポロに捧げられてもいたそうです。ほほほー
見分け方は、白くて張りがあり、葉っぱが元気なもので、叩いてみて、コンコンといい音がするものがいいでしょうまた、大根は先っぽに行くほど辛味が増します。
==ほうれん草===
==ほうれん草===
今でこそぷよぷよとしている私ですが、幼ない頃には病弱でやせっぽっち、貧血がひどく、毎月のように病院に行き、なんだかドス黒い貧血予防薬の注射をうたれておりました。
そんな私でしたから、食事のときにもレバーなど増血効果のあるものを沢山食べたものです。ほうれん草もそうでした。私の世代の方でしたら、TVのブラウン管の中、ほうれん草の缶詰をパカンと食べたポパイが、宿敵ブルートにパンチをくらわせるのを、御覧になった方もあるかとおもいますが、そのほうれん草の缶詰には元気の源のようなイメージがありました。純な子供ですからやはりそれにつられてほうれん草をパクついていました。そんなポパイのTVだけは、うちのおばあちゃんの好きだった水戸黄門のように、食事中にも見させてもらえる数少ないTV番組でした。
さて、そのほうれん草、ビタミンA、そしてB・Cを豊富に含み、たんぱく質と食物繊維もたっぷりな、おまけにカルシウムなどのミネラルと、造血作用のある葉酸と鉄分を多量に含んだ健康野菜です。
原産地は西アジア。昔のペルシアのイスラムの人達が栽培をはじめて、それがヨーロッパへ、そして中国へと伝えられました。ほうれん草の「菠薐」は、ペルシアの中国での呼び名「菠薐国」のことなのだそうです。旬は秋・冬。選び方は、緑が濃くて茎のしっかりしたもので、根が赤いものがいいでしょう。あの赤いところに鉄分があるそうです。