==たまねぎ===
雨蛙とバイキンのよろこぶ梅雨のこの時期、「たまねぎ」を味方に付けると頼もしいですよ。この「たまねぎ」、その刺激成分の正体は「二流化プロビルアリルと二流化アリルの化合物」なのですが、これが強い抗菌作用をもっているらしいのです。
アメリカ南北戦争の時も、日本の明治のコレラ大流行の時にも、たまねぎのこの不思議な力は話題に登りました。古代エジプトにおいては、「にんにく」とともに強力なエネルギー源として重宝されていたそうです。ローマの「剣闘士」もまた沢山食べたことでしょうね。原産地は中央アジア。日本には江戸時代にオランダより持ち込まれました。種類のほうは、一般的な「黄たまねぎ」、辛味の少ない「白たまねぎ」、色の綺麗な「赤たまねぎ」はサラダによく使われます。
辛味の成分の「二流化アリル」はビタミンB1の吸収を助け、加熱によって甘味が出ます。