==たけのこ「筍」===
世界的に見ると、食用として用いているのは、日本と中国だけなのだそうです。私達の食卓に登るのは、おもに太い孟宗竹(もうそうだけ)。日本では他に真竹(まだけ)・淡竹(はちく)・根曲がり竹などの細い竹も使われます。
最近では、12月中に堀出す早堀りもありますが、甘味も最高になるのは4月中旬〜5月下旬までです。旬の堀たては「あく」が少なく、生でもおいしくいただけます。たけのこのおさしみにしてもいけますよ。。
たけのこは、その頭が地上に見えてから10日程で大きく成長してしまうため、なんにしても旬が大切です。だから「筍」と書くんですね。
たけのこは食物繊維の豊富なヘルシーな食材です。100gあたり3.2gも含まれます。更に低カロリーで、カリウムを多く含み、塩分の排出を促し、むくみ解消や血圧降下作用もあります。その他ビタミンB・C・Eなども含んでいます。又、アミノ酸の一種アスパラギン酸の含有量も豊富ですから疲労解消にも効果があります。
たけのこは掘りだすと.時間をおく程にアクが強くなっていきます。ですからできるだけ早く下ゆでしましょう。
その際に糠を加えて煮ると、糠に含まれるカルシウムアクが取れます。茹でたあとは、水につけて冷蔵庫で保管しましょう。この際、水は毎日取り替えると一週間程保存できます。
わかめにもカルシウムが多いので、若竹煮などとして一緒に煮込まれます。又、筍の皮にもアクを抜く成分があるので、皮付きで茹でるといいですよ。
ゆでたけのこの節についている白い粉のようなものは、チロシンといううまみ成分です。根元は筒切りや千切り、短冊切りにして、煮物や揚げ物や炒め物などに使います。又、穂先は柔らかいのでサラダなどにも使えます。筍万歳!