==たけのこ「筍」===
今回は、♪このー子、だれの子、たーけの子♪です。
日本では、春と言わず一年中時々食卓に登場している食材ですが、世界的に見ると、食用として用いているのは、日本と中国だけなのだそうです。これは意外ですね。まあ、たけのこ料理と言って頭にうかぶのは、チンジャオロースー、若竹煮、たけのこ御飯くらいのものでしょうか。
かぐや姫伝説でもおなじみのこの竹。私達の食卓に登るのは、おもに太い孟宗竹(もうそうだけ)。日本では他に真竹(まだけ)・淡竹(はちく)などの細い竹も使われます。孟宗竹の名前の由来には、こんなおはなしがありました。昔、中国に孟宗という名前の男がいました。彼には病気の母がいました。その母が真冬にたけのこを食べたいと言った為、孟宗は真冬というのに竹林にはいり、やっとのことでたけのこを探し当てたということでした。それからその竹を孟宗竹と呼ぶようになったそうです。孟さんもビックリ。最近では、12月中に堀出す早堀りもありますが、甘味も最高になるのは4月中旬〜
5月下旬までです。旬の堀たては「あく」が少なく、生でもおいしくいただけます。たけのこのおさしみにしてもいけますよ。。たけのこは、その頭が地上に見えてから10日程で大きく成長してしまうため、なんにしても旬が大切です。だから「筍」と書くんですね。