==ナツメグ==
最近は知りませんが、私が子供の頃のお子様人気メニューBEST3には、決まって「ハンバーグ」が登場していました。私もその「ハンバーグ」党に属していたわけです。それも何と言っても家でお母さんが作るハンバーグ。不恰好でも、少し焦げすぎていても、やっぱり家のハンバーグが一番です。ひき肉と炒めた玉葱のみじん切りを手でぐちゅぐちゅと混ぜ合せるのが、私のお決まりの仕事でした。なんかあれって癒されるかもね。。。
そしてたまに外食に連れていってもらう時にもやっぱりハンバーグ、でも外で食べるハンバーグには何か一つ決定的に違う香りが付いていたのですが、それは謎のままでした。月日は流れて私も何とか結婚して、やーこさんが作ってくれたハンバーグを初めて食べたその時、長年の謎が解けたのです。あのエキセントリックな甘い香りの正体が「ナツメグ」だと知ったのです。およよ。ナツメグはニクズクという熱帯植物の木の実の種です。
杏に良く似た黄色い実が熟してはじけると、中から出てくるというわけです。出てきた黒い殻を包んでいる網目状の紅い皮がメース、黒い固い殻の中に入っているのがナツメグです。どちらも乾燥させてから使います。またメースもナツメグも同じような香りがしますが、メースの方が繊細な香りのようです。
肉の臭みを消す作用があり、またその甘い香りがお菓子作りにも利用されます。