==クレソン==
もう何年経つでしょうか、隣町の自然公園を散歩中、そこを流れる小川のせせらぎに、クレソンが自生しているのを見つけました。つめたい水にそよぎ流れるクレソンの自生郡、少しだけ水に足を漬けてひとにぎり取らせてもらいました。でもそれを食べたかどうかは記憶にございません。
クレソンという名前はフランス名ですが、和名はオランダ辛子といいます。アブラナ科の多年草で、水中に育つものと、土に育つものとがあり、一般的に出回っているのは水中に育つ品種です。
明治初期に日本に渡来し、繁殖力が強く、帰化植物として野生化しています。現在では各地のきれいな湧き水や小川に群生しています。
オランダ辛子という和名の通り、ピリッと辛くてほろ苦く、食欲増進効果があり、ビタミンCや鉄分を多く含んでいますので、貧血気味の方にお勧めです。また、中国では「西洋菜干」と呼ばれ、漢方薬として、せき止めや解熱に用いられいたそうです。
旬は春。肝臓に寄生する吸虫の宿主となることがあるので、食用として栽培されたものを使用する方がよいでしょう。