==山椒==

==山椒==
誰かを誉めて言う場合、「山椒は小粒でぴりりと辛い」という例えを使う場合があります。小さくて地味な色合いで目立たないけれども、なかなかどうして、食べてみたら個性的で切れのある味だった、という意味なのでしょう。
七味唐辛子の中の材料でもありますが、スパイスとして単独で使われることと言えば、やはり鰻の蒲焼が思い浮かびます。
ミカン科さんしょう属の樹木。原産地は日本、韓国、中国。山椒の若葉(木の芽)、花(花山椒)、未熟の実(青山椒)、完熟して割れた実の皮(粉山椒)、若い枝の樹皮(辛皮)などほとんど全てが香辛料として使われます。また、山椒の木は固くて解毒作用もあることから、すりこぎに使われます。 縄文時代の昔から日本人に利用されていたようですが、栽培されるようになったのは明治以後です。食べると辛くて「顔をしかめる」ところから「はじかみ」とも呼ばれ、辛味成分のサンショールには局所麻酔の作用があり、青山椒を食べると舌が少ししびれます。またこれには、健胃や駆虫の薬効があるそうです。