==レーズン==
干しぶどうとも呼ばれるレーズン。お菓子やパンなどによく利用されていますね。見た目は地味でなんだかゴリラの鼻※※みたいな感じもしますけれども、調べて見るとなかなか凄い存在でした。レーズンをもとに酵母を作って、ふっくらパンまでできるそうですから。
生のぶどうを天日に干すことで作られるレーズンは、その重さは生の状態の時に比べ約1/5になります。これに反比例するように、グラムあたりの栄養価は凝縮されて、成分によっては5倍から20倍にもなるのです。レーズンの甘味成分は、食べた後で体に吸収されやすい果糖やブドウ糖、スポーツの際のエネルギー補給にもぴったり。また、果糖は上白糖よりも甘さが強いためにレーズンは、少ない量で甘味を強く感じることができますので、カロリーセーブにも役立ちますね。その他にもカリウムを豊富に含み、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルも含んでいますので、ミネラル不足になりがちな方にもおすすめします。
レーズンの産地としてはやはりアメリカのカリフォルニア州が有名で、乾燥した気候や長い日照時間など適した環境から、世界に流通しているレーズンの半分を生産しています。種なしで黒褐色で一般的な大きさのトンプソン・シードレス、同じく種なしで黒紫色で通小粒なブラック・コーリンス、それから種を抜かれ干される粒が大きくてとても甘いマスカットなどが作られています。その他中国産のグリーン色のグリーンレーズンや、オーストラリアやトルコ産の黄金色で皮が薄いゴールデンレーズンなどがあります。
またぶどうの皮に多く含まれるポリフェノールの一種リスベラトロールはガンや心臓病やアレルギー症状に効果があるそうですから、皮をまるごと食べられるレーズンはその効果にも最適です。そしてレーズンが豊富に含む酒石酸は、腸内で便秘やガンの原因となる有害物質を吸着し、豊富な食物繊維が腸内善玉菌を増やすことで、腸内の活動を正常に保ちます。