==キャベツ==
最近ではキャベツの葉の間に青虫を見つけることもなくなりました。人間が食べる分のほんの少しだけ、青虫君に分けてあげるのも、いけないことなのでしょうか。
世界中で親しまれている「キャベツ」。原産地は地中海沿岸で、細い葉の植物でしたが、約千年以上の年月の間、改良を重ねて現在のような丸い形になっていったそうです。
キャベツはある程度育ってくると、段々と葉が内側に向き始め、そういう外側の葉が丸いケースのようになって、その内側に新しい葉が次々育ちながら大きくなっていきます。その結果丸いキャベツができる訳ですね。ブロッコリーやカリフラワー、ケールなども同じ仲間なのだそうです。日本には、江戸時代にオランダより届けられました。
種類は豊富で、もっとも一般的な普通のキャベツの寒玉、みずみずしくてとても柔らかい生食用に向いた春玉、中まで濃い緑色で柔らかいグリーンボール、コロコロ可愛らしい芽キャベツ、表面が紫色で切り口の白さとの色あいが美しい紫キャベツ、葉がちりめん状に縮れているサボイキャベツなどいろいろ。そのように、季節に合わせて品種が豊富ですから一年中出荷されている訳です。
栄養面ではビタミンC・カロチン・カルシウムなどが豊富で、「キャベジン」で知られているように、ビタミンUを含んでいるので、胃腸病を防いでくれます。苦い胃腸薬を飲むまえに、おいしいキャベツを招しあがれ。良いものは、外葉の緑がこくて、巻きがしっかりして重量感があって、切り口の新鮮なものです。保存するときは、底の芯をえぐってから、水でしめらせた紙をその穴に詰めて冷蔵庫で保存すると長持ちします。