==赤唐辛子==
ほかほか御飯の上に白菜キムチをちょこんとのせて、御飯の白とキムチの赤の美しい組合わせを眺めつつ、はふはふといただくのも一つの贅沢です。キムチの赤は唐芥子の赤。赤色は人の食欲を誘う色とも言われています。赤は血潮の色であり、炎の色であり、朝日、夕日の太陽の色であり、生命の色です。唐芥子の赤もやはり何か特別なエネルギーを与えてくれるものなのでしょうか。まあ単純においしければそれでいいんでしょうけどね。
赤唐辛子はナス科の植物で、緑の唐辛子の完熟したものです。神経痛に効果があり、胃腸を整える作用もあるようです。生のまま用いたり、『たかのつめ』といって、乾燥させて使ったりもします。中の種はとても辛いので、抜いて使います。カレーの辛みも赤唐辛子のおかげです。
==蒟蒻==
==蒟蒻==
仕事帰りにいつものコンビニで、牛乳パック2本を手にレジ待ちしているその時、レジの横でゆらゆら湯気が手招きしてます。手には冷たい牛乳パック、すぐ目の前にはあったかーい、『おでん』。おでんの季節になりました。大根・卵・餠きんちゃく・蒟蒻・ちくわ芙・厚揚げ豆腐・結びこんぶなど、練芥子をちょっとつけて、はふはふと熱々をいただくのが、冬のお楽しみ。その中でもお気に入りは『蒟蒻』。だしのよーくしみ込んだ蒟蒻に、ツーンと芥子を付けて・・
いっただきまーす!
こんにゃくは、サトイモ科の多年生植物であり、原産地はインドシナ半島と言われております。日本へは縄文時代に渡来したとの説があります。
コンニャク芋をまず切り干しに加工し、これを製粉加工します。これが、こんにゃくの原料となります。
これに水を加え、よく練ってからカルシウムを加えて混ぜ合わせて、整形箱に入れてかため、熱湯でアクを抜きます。カルシウムを十分に含み、こんにゃくのカルシウムは酸にとけやすく、そのために胃の中で容易にとけて吸収されます。
このカルシウムがアルカリ性のだから、こんにゃくはアルカリ性食品なんです。
こんにゃくは食物繊維が大変多く含まれており、その効果は、腸の動きを活発にして体内の有毒なものの排出を促す効果があります。便秘にも効果的で、血糖値、コレステロール値を下げる効果もありますので、糖尿病の予防と治療にも効果があります。
鎌倉時代には仏様の供物にしたそうで、室町時代には高級食品として間食に食べられたようで、寺院から武家や公家へのお歳暮用にも使われたそうです。庶民の食卓に出始めたのは江戸時代からだそうです。
==276 蒟蒻と椎茸のピリ唐煮==
==276 蒟蒻と椎茸のピリ唐煮==
材料
蒟蒻2枚・干し椎茸2枚・きくらげ10枚・しょうが1片・長葱15cm・豆板醤小匙2・だし汁カップ1と1/3・酒・醤油各大匙2・砂糖大匙1・片栗粉小匙1・胡麻油大匙3
作り方
1.1cmの厚さに切ってから、手綱切りにします。
2.胡麻油をフライパンに熱して、蒟蒻と薄切りにしたしょうがと千切りにした長葱を炒めます。
3.水で戻した干し椎茸を食べ易い大きさにしたものと、同じく水で戻したきくらげをそこに加えて炒め、豆板醤とだし汁・酒・醤油・砂糖を加えて20分位煮ます。
そこに水溶き片栗粉を加えてとろみを付けます。